世界最大・最強を謳われた戦艦「大和」は、日本海軍がアメリカ艦隊に対抗するための最終兵器として開発した戦艦でした。
攻撃力のみならず、各所に当時の最先端の技術が盛り込まれていました。しかし、既に時代は戦艦を中心とした海戦を必要としなくなっていました。
日本の期待を一心に背負って生まれた大和は、なすすべもなく悲劇の象徴となっていくことになります。
珊瑚海海戦の後、戦力的に劣勢に立たされるアメリカは、死力を尽くして準備を行いました。その結果が、日本の連合艦隊への大打撃につながります。ミッドウェー海戦を探る第二回目は、来るべき決戦に向けた、アメリカ海軍の必死の準備の様子を探ります。
💡 前回は ➡ ミッドウェー海戦(1)作戦目的―ハワイ攻略の前哨戦
日本海軍がつぎ込める戦力の大部分をつぎ込み、一大作戦として決行したミッドウェー作戦。しかし結果は兵力に劣るアメリカに決定的な敗北を喫しました。太平洋戦争の潮目が変わった海戦として重要な意味を持つ「ミッドウェー海戦」を、3回に分けて振り返ります。一回目の今回は、日本軍はミッドウェー作戦で何を果たしたかったのか、その目的を考えます。
💡 (参考)ミッドウェー海戦前後の経緯とは? ➡ <概要>形勢逆転の太平洋戦線-MO作戦・ミッドウェー海戦・ガダルカナル島をめぐる戦い