「満州」(まんしゅう)とは、元々は中国東北地方に住んでいた民族の名前。元来、当て字で「女真(じょしん)族」と呼ばれていたが、漢民族を倒して清朝(1616~1912)を打ち立てると、「満州族」(「マンジュ」と発音した)と名乗るようになった。そして、清朝時代に女真族の出身地である東北地区の三省(遼寧省、吉林省、黒竜江省)のあたりを「満州」と呼ぶようになった(以下の地図の赤色の部分)。広義には内蒙古自治区の東北部も加える(下地図のピンクの部分)。
地理的には万里の長城の北側であり、西はモンゴル(蒙古(もうこ))、北はロシア(旧ソ連)、東は朝鮮半島と接している。
photo: wikimedia, public domain