これまでの2回で、日本軍が満州に傀儡国家を建設し、さらに南へ勢力を及ぼそうとしている状況を見てきました。今回、いよいよ日本と中国が全面戦争に突入する過程を描いていきます。
これまでの2回で、日本軍が満州に傀儡国家を建設し、さらに南へ勢力を及ぼそうとしている状況を見てきました。今回、いよいよ日本と中国が全面戦争に突入する過程を描いていきます。
前回「日中戦争への道(1)-大陸進出の足掛かり:日清・日露戦争と第一次世界大戦」では、日清・日露戦争から第一次世界大戦および張作霖爆殺事件を通じて少しずつ中国大陸に進出していく様子を見ました。
今回は、日本の大陸へのかかわり方を大きく変えることとなる「満州事変」を中心に見ていきます。
日本は太平洋戦争へ突入するかなり以前から、中国大陸で幾度も謀略を行い、大小の戦闘を繰り返してきました。
太平洋戦争の遠因もこの中国との戦争にあります。
なぜ歴史的にもつながりの深い中国と戦争をすることになってしまったのか。隣国との血生臭い歴史はどのようにして生まれ、その結果何を引き起こしたのか。日中戦争が本格化するまでを3回に分けて考えます。