前回「日中戦争への道(1)-大陸進出の足掛かり:日清・日露戦争と第一次世界大戦」では、日清・日露戦争から第一次世界大戦および張作霖爆殺事件を通じて少しずつ中国大陸に進出していく様子を見ました。
今回は、日本の大陸へのかかわり方を大きく変えることとなる「満州事変」を中心に見ていきます。
前回「日中戦争への道(1)-大陸進出の足掛かり:日清・日露戦争と第一次世界大戦」では、日清・日露戦争から第一次世界大戦および張作霖爆殺事件を通じて少しずつ中国大陸に進出していく様子を見ました。
今回は、日本の大陸へのかかわり方を大きく変えることとなる「満州事変」を中心に見ていきます。
1919(大正8)年、中国では孫文(そんぶん)によって国民党が、1921年には共産党が結成されます。
広東を中心として中国南部に支配を広げた中国国民党は、1926(昭和元)年、全国統一を目指して北上しました。
その当時、中国は内戦状態で、各地に「軍閥」と呼ばれる軍事力を持った勢力が割拠(かっきょ)し、各地方を治めていました。国民党は北方の軍閥を倒しつつ北上します(北伐(ほくばつ))。