教育は人をつくるがゆえに、教育政策は国家建設の根幹をなすものです。
明治維新から太平洋戦争にいたるまで、国の中枢を担った人々は、教育に並々ならぬ心血を注いできました。
それでは、その時代の教育とはどのようなものだったのでしょうか。軍事国家との関係性はどのように導かれたのでしょうか。
第一回目の今回は、明治維新後から、教育勅語発布までを駆け足で見ていきます。
本項は江戸時代の終わりから太平洋戦争へ至る歴史の中で、国民の意識形成に教育がどのように作用し、また国家目標達成のために教育がどのように利用されたかを考えることを目的に、「日本教育小史―近・現代 (岩波新書)」より、必要部分を抜粋しました。明治~昭和初期の教育全てを網羅するものではないことにご留意ください。