ミッドウェー海戦で主力空母4隻を失い、次いでガダルカナル島を取り戻すことのできなかった日本軍は、急な坂を転げ落ちるように敗退の道を進んでいきました。緒戦の勢いで築き上げた広大な戦線は、どのように崩壊していったのでしょうか。
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<概要>形勢逆転の太平洋戦線-MO作戦・ミッドウェー海戦・ガダルカナル島をめぐる戦い
1941(昭和16)年12月8日の開戦から約半年、日本軍は連勝を続け、想像以上の速さで進撃しました。その勢力圏は中部太平洋と東南アジアのほぼ全域に及びました。
しかし、緒戦の打撃からようやく立ち直りつつあったアメリカ軍を中心とする連合国軍の反撃が始まると、日本軍の進撃スピードは一気に落ちていき、やがて敗退を続けるようになります。
本項では、その転換点となる、1942(昭和17)年5月から、1943(昭和18)年2月までの、主な戦いを中心に見ていきます。