陸軍中野学校は、1938(昭和13)年に日本陸軍によって設立された、スパイや謀略の専門家を養成する学校であり、同時に情報機関でもあった。「防諜研究所」という名称で設立されたが、1940年に現在のJR中野駅付近に移設されたことから、「陸軍中野学校」という名称になった。軍の内部では「東部第33部隊」と呼ばれ、表向きは「陸軍通信研究所」という看板が掲げられていた。
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関東軍(かんとうぐん)
日本陸軍のうち、満州を守備する軍。「関東」とは日本の関東地方のことではなく、万里の長城の付け根にある「山海関」(さんかいかん)という要塞(ようさい)の東という意味。山海関より東側である、遼東半島の先端部(鳥取県とほぼ同じ面積)と南満州鉄道の附属地は日本の租借地(そしゃくち)=植民地であり、そこを「関東州」と呼んだ。関東州に置かれた軍隊のため、関東軍と呼ばれる。