快進撃の日本軍

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マレー半島上陸-シンガポールの重要性

大平洋戦争の幕開けは、12月8日(現地時間12月7日)朝のハワイ・真珠湾への攻撃が、強い衝撃を持って印象付けられています。

しかし、時間的には真珠湾攻撃より1時間50分前に、日本陸軍の部隊が当時イギリス領だったマレー半島・コタバル(現在のマレーシア)に上陸を開始、イギリス軍と戦闘を始めていました。

日本軍は続いてタイのシンゴラ(ソングラー)、パタニ(パッターニー)等にも上陸しました。

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南方資源地帯確保のための布石

戦争の進め方に関する日本軍部の基本方針は、インドネシア(当時の蘭印(らんいん)、オランダ領東インド)の石油を中心とする、東南アジアの資源確保を行い、自給体制を築いた上でアメリカやイギリスと対峙(たいじ)するというものでした。

そのためには、南方資源地帯からの輸送ルートにあたる地域と、その周辺地域の敵(アメリカ、イギリス、オランダ等)を排除しておく必要がありました。

また、今後のオーストラリア方面への作戦展開を考える上で重要になる、西部・中部・南部太平洋の島々も早いうちに確保しておく必要がありました。

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