大平洋戦争において、日本本土への空襲は、陸海軍の基地や兵器工場などの軍事目標にとどまらず、多くの一般市民に多大な犠牲を強いるものでした。
広島・長崎への原爆投下を含めると、総計で50万人以上の一般市民が犠牲になったとも言われていますが※、大変な混乱の中の出来事であり、いまだに正確な人数はつかめていません。
ほとんどの大都市はアメリカ軍を中心とする連合国軍の空爆によって壊滅し、中小都市や農村にいたるまで、北海道から沖縄まで、文字通り老若男女を問わず空襲の猛火にさらされました。
※出典:東京大空襲・戦災資料センター、東京新聞(2015年8月2日)