ごあいさつ

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はじめまして。管理人の福島宏希です。
今日は、お忙しい中このサイトを訪れて頂き、どうもありがとうございます。

このサイトは、太平洋戦争とその周辺のことがらを、なるべくわかりやすく、かつ本質的なことが分かる程度に掘り下げていこうというものです。イメージとしては、高校生がふと(または学校の課題などで)太平洋戦争のことを調べてみようと思った時、または20代の会社員が時事的なネタに触発されて「そういえば太平洋戦争ってどんな戦争だったっけ」と思った時、役に立てるサイトです。基礎知識がそれほどなくても読めるサイトを目指しているので、既に多くのことを知っている人には物足りないかもしれません。そのような方は、ぜひサイトの随所で紹介している書籍や、関連リンクでご自分の関心に沿った内容を深めて頂ければと思います。

私一人でやっているため、更新は本当にゆっくりですが、ゆくゆくは太平洋戦争の背景、教訓、現在に及ぼしている影響などが体系的に分かるようにしたいと思っています。

このサイトを作ろうと思った動機は、自分自身があまりにもこの戦争で何があったのか、知らなかったことに気付いたからでした。元々歴史に関心があったので、自分でいろんな本を読んだり、人と話したりすることもありました。それでも、いざ「太平洋戦争中の具体的な出来事」となると、あまりよく分かっていないことに、ある時気付きました。そして周囲の友人と話をしてみても、ほとんどの人が詳しいことは全くと言っていいほど知りませんでした。いわゆる名の知れた大学を出た人でも、なぜあの戦争が起きたのかなど、根本的なことをはっきりと答えられる人はほとんどいませんでした。さらに、太平洋戦争から、現代を生きる日本人として何を読み取れるのか、それをどのように自分の生活や、仕事や、これからの社会づくりに生かしていけるのだろうかと問うた時に、はっきりと答えられない自分がいることに気付きました。

「戦争は悲惨だ。最後に犠牲になるのは市民だ。二度と起こしてはならない。」たしかにそうであろうと思います。しかし、太平洋戦争が伝えるのはそれだけなのでしょうか。諸説あり、はっきりした人数は分かりませんが、1000万人を下らないと思われる、アジア・太平洋地域での犠牲者を生み、同時に世界の様相を大きく変えたあの戦争から、読み取れることは全て読み取って、これからの社会づくりに徹底的に生かさなければならないのではないでしょうか。そうしなければ、あの戦争で死んでいった多くの人々の死が無駄になってしまうのではないでしょうか。
※日本兵、日本国民はもとより、連合国軍兵士、占領地民間人を含む。中国大陸、フィリピン、インドネシア、ベトナム等の犠牲者数のカウントにより大きく増減する

そう考えた時、あの戦争のことを、前提知識をあまり持たない人でも体系的に知ることのできる素材があまりないことに気付きました。たしかに、関連する本や、ドキュメンタリーのDVD等は多く発行されています。ただ、それらは一定の関心を持った人が、お金を払って初めて読んだり観たりできるものです。今は多くのことにおいてインターネットが情報の入り口になっており、特に若い世代にそれは顕著です(ちょっとネット検索すればわかることを、わざわざ人に聞いたりすると「ググれ、カス」などと罵倒されます(笑)。「ググれ」が分からない方は、Googleで意味を検索してみてください)。そのため、ネット上に太平洋戦争のことが体系的にわかるサイトがあってしかるべきだなと思ったのですが、そのようなサイトはWikipediaと報道各社の特設サイトくらいで、後は断片的な解説か、独自の意見を述べるに終始するものがほとんどでした。

Wikipediaは太平洋戦争に関する多くの事柄について、詳細に記事が載っており、当サイトでも要所要所で活用させて頂いていますが(とてもお世話になっているので個人的に寄付もしています(笑))、多くの場合、前提知識のない人にとっては難しすぎると感じました。また、非常に長い記事が多く、少し関心を持った程度の人が読みこなすのは辛いものがあると感じます。さらに、各事象から何が読み取れるのか?ということには踏み込んでいません。報道各社の特設サイトは、現在インターネット上に存在するページの中では、最も体系的で、分かりやすいものであると思います。ビジュアル的にも大変優れていて、理解もしやすいものになっています。ただ、それでも一時期(戦後○○年の節目など)各社が作り込んだもので、その後は更新されることがないので、戦争のある側面を伝えているものにとどまっており、まだプラスできることがたくさんあると思いました。
※一部を「リンク集」でご紹介しています。

このようなことで、本サイトを作る決心をしました。戦後70年以上が経ち、当時を語ることができる方はどんどん減ってきています。戦後生まれの私も、多くの情報を本や映像に頼らざるを得ないのが現状です。そのような中にあっても、当時の日本が引き起こし、世界を巻き込んだ大事件の教訓を現在に生かすには、戦後生まれの私たち自らが、あの戦争のことを語り継ぎ、自分たち自身の頭で考え続けていかなければならないのではないでしょうか。

まだまだ小さなサイトですが、少しずつ大きくしていきたいと思います。末永いご支援の程、よろしくお願いいたします。

 

2017年4月8日 管理人記す

 

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