作成の動機

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太平洋戦争のことは、なんとなく知っているつもりでした。

人並みに学校では勉強し、
それ以降も毎年夏にはテレビで放映される戦争関連の映画や
ドキュメンタリーを見ていたので、
それなりに知っていると思っていました。

しかし、ある時戦争の状況を詳しく知る機会があって、
自分はほとんど太平洋戦争のことを知らなかったんだな、
と気づきました。

どのような経緯があって開戦に至ったのか。
具体的にどのような戦闘をしたのか。
なぜ緒戦は勝ち進み、 途中からずっと負けるようになったのか。
負け続けても1945年8月15日まで戦争を止めなかったのはなぜか。

私たちは歴史の専門家でもない限り、
どの時代も学校の歴史の授業でものすごい速さで
通り過ぎて終わります。

学校で勉強したこと以上のことを、 知る必要はない、
と思われるかもしれません。
でも本当にそうでしょうか。

日本では「戦後」と言えば太平洋戦争以降のことを指すように、
私たちの社会が最近体験した「大戦」は太平洋戦争です。
そこでは日本の軍人のみならず、民間人、 諸外国の軍人、民間人が
数百万人犠牲になりました。

これほどの犠牲の上に今の私たちの生活があり、
これからの未来があるのです。
であるならば、太平洋戦争(第二次世界大戦)の 教訓は
一体何だったのか、 その教訓を今の生活や、
普段の活動に活かせているのか。

今を生きる一人ひとりがかみしめなければならないのではないでしょうか。
そうでなければ、一体何のために、
大勢の人々は犠牲になったというのでしょうか。

私は、自分があまりにも戦争のことを知らないと気付いた時、
それは人々の犠牲を無駄にしているのと同じことなのではないか、
と思いました。

戦争というのは、当事国の国民の民族性がむき出しになる現象です。
もう70年以上前の出来事になりましたが、
太平洋戦争を振り返ることで、
私たち日本人のある意味で普遍的な思考方法や、
社会的慣習、世界観といったものが見出せるはずです。

そのような根本的な要素に気付かせてくれる、
またとない題材でしょう。
そして、戦争の教訓を良く知るには、
戦争で何が起きたのか、を、
具体的に知ることが欠かせないと考えます。

教科書で習う歴史はいわば「ダイジェスト版」ですが、
そこには描き切れない多くの要素が漏れてしまっています。
そしてその「描き切れない要素」に、
時として歴史の本質を理解する材料が含まれています。

そのため、このサイトでは、ほとんどの人が知ることのないであろう、
太平洋戦争当時の兵器や、軍隊、また政治や経済、
生活の 深い部分を掘り下げています。

これからの社会を、もっと良くしていくために、
日本の近現代史で最も濃密ともいえる一時代を、
共に探求していきましょう。

2016年4月27日
管理人記す

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